迷わず準備できるやさしいマナーガイド
書き方から封筒の選び方まで、必要なことだけをわかりやすくご紹介します。

◆ 1周忌法要とは?
故人が亡くなってからちょうど1年目に営まれるのが「1周忌法要」です。
多くの場合、家族や親戚、ごく親しい方を招いて、菩提寺などで読経をお願いし、お食事をともにして故人を偲びます。準備する側としては「何をどこまで整えればよいのか?」と不安になりますよね。
とくに気になるのが「お布施」。これは僧侶への感謝の気持ちを表す大切なお供え物です。
◆ お布施っていくら包めばいいの?
お布施の金額に“正解”はありませんが、一般的な相場は以下のとおりです:
読経のみの場合:1万円〜3万円
- 法要後に会食を伴う場合:3万円〜5万円
- お車代(遠方から来ていただいた場合):5,000円〜1万円
- 御膳料(お食事に代わる謝礼):5,000円〜1万円
金額はあくまで「感謝の気持ち」です。
迷ったら、菩提寺や地域の慣習に詳しい方に相談するのが安心です。
◆ お布施の「書き方」と「封筒の選び方」
お布施は、白無地の「奉書紙」や「無地の封筒」に入れるのが正式ですが、最近は市販の“お布施用”の封筒も便利です。お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものであり、悲しみを表すものではないため、薄墨ではなく濃墨(濃い黒の墨)で書きます。筆が一番望ましいですが、最近は筆ペンやサインペンで書かれることが多いです。
- 表書き(上段):「御布施」または「お布施」
- 表書き(下段):施主の名字を記入(フルネームでなくても可)
中袋がある場合は、内側に金額と住所・氏名を記載します。
※宗派によって異なる場合もありますが、「御仏前」や「御霊前」は通常、四十九日までの表書きに使われますので注意しましょう。
◆ お金の入れ方と渡し方のマナー
お布施に入れるお金は新札を避け、なるべく折り目のついたものを用意しましょう。
「用意していた」というよりも「たまたま持っていた」ようにするのがマナーです。
封筒に入れたお布施は**袱紗(ふくさ)**に包んで持参し、僧侶に渡すときは丁寧に両手で渡しましょう。
声をかけるときは、
「本日はよろしくお願いいたします。どうぞお納めください。」
など、控えめで丁寧な言葉が好まれます。
◆ 香典・お食事代との違いは?
「お布施」と「香典」「御膳料」は、それぞれ意味が違います:
名称 | 渡す相手 | 意味や目的 |
---|---|---|
お布施 | 僧侶 | 読経など仏事への感謝 |
香典 | 故人の遺族 | お悔やみと供養の気持ち |
御膳料(お食事代) | 僧侶 | 会食をともにしない場合の食事代替 |
お車代 | 僧侶 | 移動にかかる交通費としての謝礼 |
ひとつの封筒にまとめず、それぞれ別の封筒に包むのが基本です。
◆ まとめ|事前に準備して、当日は落ち着いて
最後に、1周忌法要に向けて必要なものを簡単にチェックしておきましょう:
✅ お布施(封筒+中袋)
✅ 袱紗(ふくさ)
✅ 御膳料・お車代(必要であれば別封筒で)
✅ 数珠(ご自身用)
✅ 施主としての心構え
―――
法要は故人を想い、家族が心を通わせる大切な時間です。
しっかり準備を整えて、落ち着いた気持ちで当日を迎えましょう。
ご不安なことは、無理に一人で抱え込まず、お寺や親しい人に相談するのが一番です。
◆ 法要の準備に、不安があればお気軽にご相談ください
1周忌法要の準備は、慣れないことも多く、細かなマナーに戸惑うこともあるかと思います。
そんな時は、ぜひ私たちにご相談ください。
**「紙と文具いでかみ」**では、
お布施袋・香典袋・筆ペンなど、法要に必要な品のご提案はもちろん、
封筒の選び方や表書きの書き方についても、スタッフが丁寧にご説明いたします。
静岡県富士市の本店、またはサントムーン柿田川(駿東郡清水町)内の店舗でもご案内しております。
「ちょっと見てみようかな」というお気軽な気持ちで、お立ち寄りいただけたら嬉しいです。
▽ 店舗情報
紙と文具いでかみ 富士本店
〒417-0051 静岡県富士市青葉町311番地
電話 0545-61-0178
紙と文具いでかみ サントムーン柿田川店
〒411-0902 静岡県駿東郡清水町玉川61-2 サントムーン柿田川内
電話 055-941-5523
何かご不安な点がありましたら、お電話やご来店にてお気軽にご相談ください。
大切な法要を、心を込めてお手伝いさせていただきます。
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