

はじめに
金封を選ぶとき、印刷された水引に「緑」や「紫」「黄色」の筋が入っていること、気づいていましたか?
実はこの色づかいにも、ちょっとした意味と工夫があるんです。
今回は、印刷水引に添えられた筋の色に込められた“心づかい”を、地域性や金額感も踏まえてやさしく解説します。
印刷水引とは?──手軽さと品格を両立する工夫
印刷された水引(印刷水引)は、実際の水引を結ばず、印刷で表現された金封のこと。
静岡県東部から関東にかけては、「金封は控えめに」という文化が根づいており、少額を包む場面では印刷水引がよく選ばれています。
店頭でも、10枚入りの束や1枚売りの手頃な価格帯で販売されていることが多く、実用性と気づかいを両立した選択肢として定着しています。
紫の筋──高貴さと柔らかさを演出する色

- 紫は古来より「高貴」「神聖」「慈悲」の象徴とされ、仏教的にも格式ある色。
- 緑よりもやや高額を包むときや、格式を重んじたい場面で選ばれる傾向があります。
- 女性的でやさしい印象を持たせたいときにも好まれ、紫の方が“格が上”と感じる方も少なくありません。
- 店頭でも、紫の筋入りは単品販売が多く、少し丁寧な場面で選ばれる印象があります。
緑の筋──落ち着きと格式を添える色

- 緑は「誠実」「調和」「静けさ」を感じさせる色。
- 少額を包む場面で選ばれることが多く、控えめで落ち着いた印象を与えます。
- 実際、緑の筋入りの印刷水引は10枚束で販売されることが多く、価格も手頃なため、日常的な法事や香典に選ばれる定番となっています。
黄白の水引と黄色の筋──地域性と視認性の工夫

黄白の水引は、主に関西方面で四十九日以降の法要に使われることが多い色です。
黒白が通夜や葬儀に使われるのに対し、黄白は「忌明け後の穏やかな供養の場」にふさわしいとされ、京都・大阪・北陸などの地域では定番の弔事色となっています。
ただし、黄白は淡い色合いのため、印刷だけでは水引の輪郭が見えづらくなることもあります。
そこで、印刷水引では黄色の筋を添えることで視認性を高め、意味を持って見えるようにする工夫がされています。
筋の色には厳密な決まりはありませんが
- 緑は落ち着きと格式を添える色
- 紫は高貴さと柔らかさを演出する色
- 黄色は黄白の水引を引き立て、地域の慣習と美しさを両立する工夫
として、贈る場面や相手の印象に合わせて選ばれることが多いのが現状です。
いでかみ流の心づかい──“意味”よりも“気持ち”を添える選び方
筋の色に正解はありません。
大切なのは、贈る相手への思いやり。
いでかみでは、「意味」よりも「気持ち」を大切に、お客様の“包む心”が伝わるようなご案内を心がけています。
おわりに
印刷水引の筋は、ただの装飾ではなく、気持ちを伝えるための小さな工夫。
いまさら聞けないけれど、知っておくと自信を持って選べるようになります。
次回も、贈り物にまつわる“ちょっと気になる”をやさしく解説していきます。
投稿者プロフィール
- 紙と文具の「いでかみ」は、創業以来、和(なごみ)の心を大切に、人々に親しまれてきた和文具、和雑貨を真心込めて提供してきました。「いでかみ」では入口に入った瞬間に「わくわく、ドキドキ」する様な 品揃え、サービスを御提供出来ればと日々考えております。 最新アイテムや旬な商材をいち早く展開するとともに、 独自セレクションの「おもしろアイテム」や「いい商品」を常に探して御提案いたします。


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