
はじめに
節分といえば、豆まきや恵方巻き。
けれど実は、その一つひとつに「へぇ〜」と驚くような意味や由来が隠れています。
たとえば、節分は本来“年に4回”あったこと。
鬼の色には、古い思想にもとづく意味があること。
そして「豆まきをしなくてもいい」とされる名字があることまで。
この記事では、節分をもっと楽しく、もっと深く味わえる小さな豆知識を、いでかみらしい静かな語り口でまとめました。
季節の行事を、そっと暮らしに取り入れたい方へ。
*2026年の恵方は「南南東」です。

🌿節分は本来“年に4回”あった行事

節分=2月3日と思われがちですが、
本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日すべてが節分でした。
節分とは「季節を分ける日」という意味。
季節の変わり目は邪気が入りやすいと考えられ、
その邪気を払うための行事として節分が行われてきました。
中でも2月の節分が特別視されるようになったのは、
立春が“1年の始まり”と考えられていたから。
旧暦では、立春は新年のような位置づけだったのです。
🫘豆まきの豆は“炒った豆”じゃないといけない理由
節分の豆まきに使うのは、必ず炒った大豆。
その理由は、拾い忘れた豆から芽が出ることを
「不吉」と考えたためです。
生豆は“命が芽吹く”=“鬼が復活する”と捉えられ、
必ず火を通した豆を使うようになりました。
「魔を滅する=まめ」という語呂合わせも有名ですが、
背景には芽が出ないようにするための昔の知恵があります。
🍃恵方巻きはもともと関西の風習。2026年の恵方は「南南東」

今では全国で親しまれている恵方巻きですが、
もともとは関西の一部で行われていた風習でした。
全国に広まったのは比較的最近で、
コンビニやスーパーの販促がきっかけとされています。
恵方の方角はどうやって決まるの?
恵方とは、
その年の福を司る「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のこと。
この方角は、誰かが毎年決めているわけではなく、
古い暦のルールによって自動的に決まる仕組みです。
簡単にいうと、
- 暦には「十干(じっかん)」という10年周期の考え方がある
- その年の十干に対応する方角が定まっている
- それが、その年の恵方になる
つまり、
「今年の恵方」は、昔の暦の計算結果ということなのです。
📜鬼の色には意味がある|陰陽五行の考え方

節分に登場する鬼は、色ごとに意味があるとされています。
これは、古代中国の思想「陰陽五行」にもとづくものです。
| 鬼の色 | 五行 | 象徴するもの |
|---|---|---|
| 赤 | 火 | 怒り・欲望 |
| 青 | 木 | 怠け心・成長の滞り |
| 黄 | 土 | 不安・依存 |
| 白 | 金 | 後悔・執着 |
| 黒 | 水 | 恐れ・疑い |
このように見ると節分は、
外の鬼を追い払う行事というより、自分の内面を整える日
とも考えられます。
🕊「鬼は外」と言わない地域もある
奈良県の一部の寺社では、
鬼は災いではなく神様の使い・化身と考えられており、
「鬼は内」と唱える風習があります。
また、地域によっては掛け声をかけず、
静かに豆をまくだけのところも。
節分のかたちは、日本各地で少しずつ違います。
✨節分をしなくてもいい名字がある|渡辺さんの話
節分の豆まきをしなくてもよい、とされる名字があります。
代表的なのが渡辺(わたなべ)さんです。
理由は、平安時代の武将・渡辺綱(わたなべのつな)。
- 一条戻橋で鬼の腕を切り落とした
- 酒呑童子の討伐に参加した
といった鬼退治の伝説から、
**「鬼が渡辺家には近寄らない」**と考えられるようになりました。
同様に、坂田金時に由来する坂田姓にも
地域によっては似た伝承が残っています。
🌱柊鰯(ひいらぎいわし)は最強の魔除け

節分に飾られる「柊鰯」は、
- 柊の鋭いトゲ
- 鰯の強い匂い
この二つで鬼を遠ざけるとされる魔除けです。
近年では、インテリアとしてアレンジされることも多く、
季節を感じるさりげない飾りとして親しまれています。
おわりに
節分は、ただ豆をまくための日ではなく、
季節の変わり目に、暮らしと心を整える行事。
意味を知ることで、
いつもの節分が少しだけ深く、
そしてやさしく感じられるかもしれません。
暮らしの中に、
小さな「へぇ〜」を添えて。
節分のしつらえや季節の紙ものを並べながら、
店先でも、そんな小さな“節目”を大切にしています。
投稿者プロフィール
- 紙と文具の「いでかみ」は、創業以来、和(なごみ)の心を大切に、人々に親しまれてきた和文具、和雑貨を真心込めて提供してきました。「いでかみ」では入口に入った瞬間に「わくわく、ドキドキ」する様な 品揃え、サービスを御提供出来ればと日々考えております。 最新アイテムや旬な商材をいち早く展開するとともに、 独自セレクションの「おもしろアイテム」や「いい商品」を常に探して御提案いたします。


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