
はじめに
訃報を後から知ったとき、
- 何かお送りしたほうがいいのだろうか
- 仏式なら線香やお花だけれど、神式はどうすれば…
と、立ち止まってしまう方は少なくありません。
「何もしないのが丁寧」と聞いても、
それでも気持ちが収まらない——
そんな揺れを感じるのは、ごく自然なことです。
この記事では、
神式の場合、後から訃報を知ったときにどうする方が多いのか
マナーとしての考え方と、実際の暮らしの感覚の両方から整理します。
結論から
神式では、
「何も送らず、静かに気持ちを伝える」ことが基本とされています。
一方で、現実には
「玉串料を包む」という選択をされる方がとても多いのも事実です。
無理をせず、でも気持ちを置いていく——
その形として、金封が選ばれています。
仏式と神式の考え方の違い
仏式
- 線香・供花・お菓子など、供養の品を送る文化がある
- 後から香典を送ることも一般的
神式
- 供養の文化が薄い
- 死は「穢れ(けがれ)」とされ、心身の気が弱っている状態と考える
- そのため、故人や死を強く意識させる行為を避ける
この考え方から、
神式では「何もしない」ことがもっとも丁寧とされます。
「穢れ(けがれ)」とは

神道でいう「穢れ」とは、汚れているという意味ではありません。
死や大きな出来事によって、**心身の気が弱っている状態(気枯れ)**を指します。
だからこそ、
- 無理に訪ねない
- 物を送って気を遣わせない
という配慮が大切にされます。
実際の神式のご家庭の声
神式で暮らしている方に、「後から訃報を知ったとき、どうされていますか?」と伺いました。
手紙だけだと、正直ちょっと困るかな。
自分だったら、玉串料を包むと思う。
さらに、日常の感覚として——
- 蝋燭は使うけれど、贈り合うものではない
- 遠方なら「手紙+玉串料」を送る
- 訪ねるときは「お参りさせてください」と伝える
- 仏壇の代わりに、祖霊舎(みたまや)に手を合わせる
形式だけでは分からない、現実的で控えめな神式の暮らしが見えてきます。
どうしても金銭で気持ちを伝えたい場合
金銭を包むこと自体は失礼ではありません。
ただし、仏式ほど一般的ではないため、表書きには注意が必要です。

表書きの目安
- 御玉串料:神式の弔事で最も一般的
- 御霊前:広く使われる
- 初穂料:※弔事には使いません
※「玉串料」と「御玉串料」は意味・用途は同じで、弔事では「御玉串料」がやや丁寧とされます。
実際には、
「ありがたいけれど、気を遣わせてしまったかも」という声も多く、
嬉しさと負担が同時にあるのが本音です。
物を添えるならどうする?

神式では、物を送らないのが基本です。どうしても何か添えたい場合は、
- のし無し
- 包装のみの菓子折り
が、もっとも負担の少ない選択です。
香りの強いものや、弔意を強く感じさせる品は避けましょう。
いちばん丁寧なのは「短い手紙」
神式では、短い言葉で、静かに気持ちを伝えることが大切です。

使いやすい言葉
- 御魂のご平安をお祈り申し上げます
- ご霊前に謹んでお祈り申し上げます
- お悔やみ申し上げます(一般的な表現として可)
そのまま使える文例
文例①(もっとも無難)
このたびのご逝去を後ほど知り、驚いております。
御魂のご平安を心よりお祈り申し上げます。
どうかご無理のないよう、お身体を大切にお過ごしください。
文例②(やや神式寄り)
ご訃報を後ほど伺い、謹んでお悔やみ申し上げます。
ご霊前に静かにお祈り申し上げます。
季節の変わり目、どうぞご自愛ください。
まとめ
- 仏式は「供養の品を送る文化」
- 神式は「遺族に負担をかけない文化」
- 基本は、何も送らず静かに気持ちを伝える
- 実際には「玉串料を包む」選択をする方も多い
- お線香は使わないため、神式では金封が現実的
迷ったときは、相手に負担をかけないことを軸に考えてみてください。
神式のお悔やみは、控えめで、静かで、気持ちを置いていく——
その姿勢こそが、何より大切にされています。
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