選ぶ時間も、お祝いのひとつ。「大人の金封マナー」、はじめの一歩。

結婚式のご祝儀袋、ちゃんと選べていますか?

結婚式の招待状を受け取ったとき、何を着よう?どんな髪型にしよう?と準備を始める方は多いと思います。
けれど、意外と悩ましいのが「ご祝儀袋(=金封)」の選び方。いざ買おうと文房具コーナーに立ってみたら、「なんかいっぱいある…どれが正解?」と固まった経験、ありませんか?
ちゃんと選んで、ちゃんと書いて、ちゃんと入れる──
実はそれだけで、結婚するふたりにも、大人としての自分にも“ちゃんと”気持ちが届くんです。

この記事では、結婚式にふさわしいお祝儀袋の選び方・書き方・お金の入れ方まで、わかりやすくご紹介。
「マナーって難しそう」と感じている人こそ、ぜひ読んでみてくださいね。初めての結婚式参列という方はもちろん、「なんとなく選んできたけど、正解がわからない…」という方にもおすすめの内容です。

◆ 結婚祝いにふさわしい金封とは?

まず確認したいのは、水引の種類と色。結婚式では、「結び切り」や「あわじ結び」の水引がついたものを選びます。
これは“繰り返さないお祝い”を意味し、新たな人生の門出にふさわしいもの。また、紅白や金銀の色合いが一般的で、派手すぎない上品なものが好まれます。
当店でも、シンプルなものから個性的なデザインまで、さまざまな金封をご用意しています。

◆ 金額に見合った“袋の格”も大切

ご祝儀の相場は、友人なら3万円が一般的。ご祝儀の金額に対して袋が質素すぎたり、逆に豪華すぎたりすると、少しアンバランスに感じられることも。金封も、その金額にふさわしい見た目のものを選ぶのがマナーです。
印刷水引のシンプルなものから、立体的な飾り付きの豪華なものまで、当店では豊富に取り揃えています。
「どれが良いか分からない…」という方には、用途に合わせたご提案も可能ですので、お気軽にスタッフにお声かけくださいね。

目安としては:
・〜1万円:印刷水引のシンプルなもの
・2〜3万円:立体的な水引や華やかな装飾のあるもの
・5万円以上:和紙の風合いを生かした上質なもの

こんな時どうする?
親族・上司の立場で出席する時:
できるだけシンプルで上品なものがおすすめです

友人の立場で出席する時:
結婚式のテーマや式場の雰囲気(カジュアル・和風・洋風)に合わせて選んだり、個性的なデザインで華を添えたり、ご友人の好きな色で選んだりと水引のアレンジに遊び心があるデザインもおすすめです。

結婚式には出席しないがお祝いを届けたい時:
ご祝儀の金額にもよりますが、印刷水引や水引が結ばれていない、少しカジュアルなデザインがおすすめです。

中袋の書き方&お札の入れ方

お祝儀袋の中には「中袋」または「中包み」が入っています。ここにも正しい書き方があるんです。

  • 表面中央には**「金○萬円」**と縦書きで。
    例:10,000円 → 金壱萬円  30,000円 → 金参萬円  50,000円 → 金伍萬円  100,000円 → 金壱拾萬円也
  • 裏面の左下に、自分の住所と氏名を小さめに書くと丁寧。

お札を入れる時は、お札の肖像が表で上になるように入れましょう。 新札を使うのもマナー。「この日のために用意しておいた」という意味があるんです。

 ◆表書きも忘れずにチェック!

お祝儀袋の表には「寿」や「御結婚御祝」と書かれていますが、そこに自分の名前を書くのも忘れずに。
名前はフルネームで、中央下部に。ご夫婦など連名の場合は、年長者順に右から書きます。
筆ペンや毛筆タイプのペンで、濃い黒で書くのがベスト。

◆見落とさないで…お祝儀袋の多当の合わせ方

幸福を受け止めるという意味で、下側の折り返しを上に重ねます
逆は弔事の折り方になるので注意しましょう。
下側の折り返しを開き、上側の折り返しを挟むときちんと止められます。

渡し方もちょっとしたマナーで印象アップ

会場に着いたら、受付で「本日はおめでとうございます」と一言添えて、お祝儀袋をふくさから出して手渡します。  
・ふくさがない時は、落ち着いた色のハンカチや布で代用してもOK。
・お祝儀袋をむき出しでバッグから出すのはちょっと残念な印象に…。

気遣いポイント:ふくさは1枚持っておくと、これからのお付き合いの中で何かと便利。コンパクトな折りたたみタイプもおすすめです。

◆ 気配りポイントで、印象アップ

たとえば──
・雨の日に備えて透明の袋で保護する
・中袋にお祝儀と一緒にメッセージを添える
・新札を丁寧に揃えて入れる など、
小さな心づかいも“お祝いの一部”として伝わります。

◆最後に

「なんだかちょっと面倒そう…」と思ったかもしれません。でも、こうしたマナーは、相手への「おめでとう」と「大切に思ってるよ」の気持ちをカタチにする手段でもあるんです。 大人としての第一歩、そして素敵な友人としての気遣いを、お祝儀袋にこめて。

◆ 「紙と文具 いでかみ」では、選ぶ楽しさもご用意しています

当店「紙と文具 いでかみ」では、日々の暮らしに寄り添う文具とともに、特別な日にふさわしい金封も多数取り揃えております。ご友人へのご祝儀にも、目上の方への贈り物にも。
あなたの“祝う気持ち”を大切に包む一枚を、ゆっくり選びにいらしてください。

▶ ご祝儀袋コーナーは、店内入って向かって右側すぐの棚にて展開中です。
▶ スタッフおすすめの組み合わせや書き方のアドバイスも承ります。

ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

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